コメントをいただきました。
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試合中に弱点を狙うのは卑怯なことではないか?」と 
感じてしまってる人がいるのですがそのような方に 
どのようなアドバイスをしたらいいとXiaさんはお考えになりますか? 
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質問ありがとうございます。

これはどのように卓球に取り組んでいるかにもよるので、まずはその辺を聞いてみないことにはって感じですね。

ちなみに現役を引退して、もう一度東京選手権にダブルスで通過出来ましたが

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代表決定前・全日本64と高校生

代表決定戦・元社会人16・ダブルス3位とカットマン

強いほうのボールを何とかさばいて、弱いほうまで頑張ってボールを回しました。

やっぱり「勝つ」ということを優先した場合には誰だって弱点を攻めることになります。





じゃ、「勝つ」ことを優先してない場合

例えば、信号器材さんとのスーパープレー集





これは勝ち負けが目的ではないので(いや、勝ちに行っても負ける可能性の方が圧倒的に高いのは承知ですが)

厚谷選手の素晴らしいプレーを引き出すことに徹底しました。


厚谷選手の弱点ではなく、長所を引き出す試合をするのが目的だったので、こういう場合は弱点を突けません。


ですので、質問の方は「勝ち負け」ではなく、ただ卓球を色んな方とやるのが好きなだけかもしれません。





弱点ではないですが相手がケガしたときの試合




恐らく僕は、リュウシブンと同じ立場になったときに「全力で動揺」すると思います。

今までディンニンは何度かチャンピオン(世界選手権、オリンピック)になってきました。

逆にリュウシブンは若い時から注目されていたけど、中々チャンピオン(ワールドカップのみ)になれていません。


これは良い意味でディンニンは悪いやつ、リュウシブンは悪い意味で良いやつなんだろうなと。


勝負というのは残酷なもので「優しさ」や「甘え」というのが命取りになります。


かくいう私もネット上ではどう見られているか分かりませんが「良い人」であるがゆえに同僚や先輩後輩から勝ちきれなかったねと言われることが度々あります。


そういった「勝ち負け」の意識というのは「好きだから卓球をやっている」愛好者の方が身につけるのは非常に難しいことだと感じます。


競技者として卓球をやってきた人と愛好者で卓球をやっている人には環境的な差が大きすぎます。


基本的に競技者でやってきた選手というのは

親にお金を出してもらって

学校の看板を背負う

成績を出して良い学校に進学したい

結果を出さなければ試合で使ってもらえない、Bチームより下に落ちて練習環境が悪くなる

平等という価値観が存在しない


まあ、とにかく勝たないと何も始まらないのに対して


僕が想像する愛好者の方たちは

自分でお金を出す

チームに所属するけどAチームとかBチームで試合には出れる(何なら平等の試合数をこなす)

結果を出さなくても卓球をする環境に変わりがない


大事なことなので2回言いますが「勝負」というものに対しての考え方に大きな差がありすぎます。


最後、質問者さんにお答えするのであれば

試合に勝つために卓球に取り組んでいるかどうかまず確認するところからだと思いますが、、、愛好者の方は勝つことよりもクリーンな試合をすることに意識が向きそうですね。

現に自分がそうですし。

勝ちたいっちゃ勝ちたいけどそこまでして勝ちたくないみたいな、微妙な感情。(汗)


吉田沙保里「相手のケガ」を攻めるのは卑怯なのか?