タイトルの通り、中国オープンで丹羽選手が見せた新しい戦術が張継科にはほとんど効果なかったけど

一般層では非常に効果の高そうな戦術だったので紹介したいと思います。

 

気づきましたか?


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今回はまだ答えを言いませんよ?


なるべく動画を見て考えてほしいので。


1試合通じてその戦術を行っているわけではありません。


試合の序盤です。



動画見ましたか?


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正解は


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真ん中に立って、ラケットを振らないで当てて返すだけ。


まず、なぜこの戦術が一般層で効果的なのかというと、とにかくリスクが少ない。


先に攻めようとバックに来たボールを回り込む・・・そうするとフォアのスペースが空く。

フォアに飛びつくとバック側のスペースが空く。

動くことは自分で攻めるために必要な事でもありますが、スペースを空けてしまって同時に相手にスペースを狙われて自分が振り回される危険も生まれてしまうんですよね。 


さらに動くと同時に体を戻したり、さらにミスしないように打球したりと処理が多くなってしまい技術精度が低い

一般層には負荷が高すぎる傾向にあります。

また動かないことでもう1つメリットがあります。

それは「相手がどこに打っていいか分からなくなる」ということ。

ワタクシもそれなりに長い卓球人生、真ん中に立ってブロックするスタイルの選手と何回もやりました。

正直苦手です。

動かないからスペースが空かないので、攻撃しても抜けない・得点できないんですよね。

単純に速い球というだけでは攻略するのは難しい相手です。


次にラケットを振らない。という点について。

ラケットを振る。しっかりスイングするためには何が必要だと思いますか?

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これは自分が現在研究している事でもありますが、「時間」が必要になります。

 

卓球は対人競技で相手から打たれたボールを打ち返す競技ですよね?

ボールが半往復する時間は0.2秒~0.4秒と言われています。

ということは大体制限時間がこのくらいということですよね。

しっかりスイングするためには正直0.2秒~0.4秒で足りるのか?とめちゃくちゃ疑問になりますが、そこは

予測スピードが必要になるんだと思います。 

一般層であれば、スイングの速さや正確性、または予測の精度など各能力はどうしても低くなるので

そこでしっかりスイングをしようとしてミスするよりかは「ボールにラケットを当てるだけに徹する」ということが

ミスを減らすために必要なことです。

一般層同士の試合であれば駆け引き、ボールの速度、技術の種類なんかはほとんど関係なく「いかにミスを減らすか」ここが一番大事なことだと思うので、この丹羽選手の新戦術は一番ミスを減らすために有効な戦術だと思います。

とにかくミスが多いという時にはこの戦術を使うのもめちゃくちゃアリだと思います。