僕が中学生~大学生の時代(特に中学生のころ)は「短い2バウンドするサーブ」を出して、
そこから3球目ドライブをする。という謎のルールみたいなものがあったと思います。
(むしろ今でもこの流れは続いていると思います。)
そう、ロングサーブを中心に戦術を組み立てるというのは誰も考えてなかったし、当時、自分が上手いなー。と憧れてた人たちもサーブの7割~9割くらいがショートサーブだったので何も疑いなく、ショートサーブを出すもんなんだなと思っていました。
まあ、とにかく誰もが口酸っぱく「台からサーブを出すな!」と言っていた(言っている)時代だと思います。
台からサーブが出たら、相手に先に攻められる→自分が攻められない→負ける。
この構図をみんな恐れているんですね。
しかし、ある条件のときには逆に「短い2バウンドするショートサーブ」を出しても3球目はほとんど出来なくなります。
どんな条件の時かというと…「相手が格上の時」です。
大学4年生の全日本大学選手権3回戦か4回戦で大矢選手(当時青森大。現在東京アート)と対戦し、
「短い2バウンドするサーブ」はほぼ無意味!と感じました。
それが良く分かるのが、この動画です。
注:ttlondonさんの動画です。
大矢選手と言えば、ダイナミックなプレーが目につく方が多いと思いますが、
自分の感想は「高速カウンタープレー」です。
そして大矢選手のカウンタープレーを引き出すのが台上テクニック、特に台上ドライブです。
僕も対戦させていただいた時、ショートサーブを全部台上ドライブされて、3球目でコチラがドライブするのがほぼ不可能!汗
しかもコチラの思惑としてはストップやツッツキを主に待っていての台上ドライブなので(選択肢が多い状態)
なおさら何もできない。。。汗
1ゲーム目に5くらいでボコられて
2ゲーム目に戦術転換をして11-10とリードを奪うも相手の方が上手でまくられ
3ゲーム目にはしっかり対応され、4くらいでボコられました。汗
で、この2ゲーム目にどういった戦術転換をしたのかというと…「ロングサーブを出しまくって、頑張って大きいラリー展開に持っていく」
ロングサーブを出すと…どういう効果があるかというとですね、「相手の返球を待ちやすい」んですよね。
具体的に言うと、長いサーブを出しているので絶対に長いレシーブが返ってくる。これだけでもなんとかなるんですよね。3球目攻撃は出来ないにしても。
これがショートサーブを出すと、ストップなのかツッツキなのか台上ドライブなのか…と選択肢がたくさんある中で3球目をしなければいけない。「相手の返球を待ちづらい」んですよね。
結果、台上ドライブに対していきなりミスしてしまったり、ストップが来ても攻めれずに相手に先制攻撃のチャンスを渡してしまったり…攻め気で守ってしまうとプレーは全然うまくいきません。
実はある程度、実力が付いてくると分かるようになるんですが…
格上との対戦の時にどこに一番力の差を感じるかというと、「ラリーの入り方、台上テクニック」なんですよね。
「ラリーでは(ラリーになれば)良い勝負だったんだけどなー。」と負けた後に反省する方も多いのですが
目に見えない部分が格上は本当に上手です。コチラのやりたいようにさせてくれません。
僕も大矢選手に負けたときに真っ先に思ったことは「先手取りのスキルの差がありすぎて何もできねぇわ…」でした。
ドライブが速ぇ~とかじゃないっすね。ぶっちゃけ、ある程度のレベルになるとストライクゾーンで打てば、みんな球速いですし。汗
先手取りのスキルが違い過ぎて、僕のストライクゾーンでフォアを打てる展開に全くならなかったですね。汗
この目に見えない部分(台上の繊細なテクニックや3球目や4球目で先制攻撃をするスキル)は
練習量とどれだけ厳しい環境(練習相手や厳しいボールを打ったか)で練習を積んだかがモロに出る部分です。
今ここではロングサーブ戦術は格上相手に有効(ショートサーブよりは)という話をしましたが、
中級者(高校県大会団体8以下)の層はロングサーブを中心にした戦術が非常に有効だと感じています。
その理由はさっきも言ったように
・返球を待ちやすい→やる練習・戦術を絞ることが出来るため、試合ですぐに結果が出やすい
・目に見えない部分は練習量と厳しい環境がモロに出る(強豪私立高校と同様に練習時間や強い仲間など環境が整っているところはほとんどないですよね?)
返球を待ちやすいというのは、知識の部分なので実感が湧きづらいかもしれませんが
練習量が少なくて、「少しでも勝ちたい!」と思うのであれば、
戦術も練習内容も一点集中で特化して取り組んだ方が良い結果が出ると思います。
とゆーわけで告知です!
礼武卓球道場の原田さんが1年ぶりにDVDをリリースしました!
http://rubber.ocnk.net/product/2801
今回、このDVDを見て改めてロングサーブの活用について考える必要があると思うので記事を書きました。
ロングサーブのことについて語る人は多くない(みんな○○サーブはどうやって出せばいいのか?)っていうとこにしか目が行ってないので、このDVDから得られる知識は非常に貴重だと思います。
そこから3球目ドライブをする。という謎のルールみたいなものがあったと思います。
(むしろ今でもこの流れは続いていると思います。)
そう、ロングサーブを中心に戦術を組み立てるというのは誰も考えてなかったし、当時、自分が上手いなー。と憧れてた人たちもサーブの7割~9割くらいがショートサーブだったので何も疑いなく、ショートサーブを出すもんなんだなと思っていました。
まあ、とにかく誰もが口酸っぱく「台からサーブを出すな!」と言っていた(言っている)時代だと思います。
台からサーブが出たら、相手に先に攻められる→自分が攻められない→負ける。
この構図をみんな恐れているんですね。
しかし、ある条件のときには逆に「短い2バウンドするショートサーブ」を出しても3球目はほとんど出来なくなります。
どんな条件の時かというと…「相手が格上の時」です。
大学4年生の全日本大学選手権3回戦か4回戦で大矢選手(当時青森大。現在東京アート)と対戦し、
「短い2バウンドするサーブ」はほぼ無意味!と感じました。
それが良く分かるのが、この動画です。
注:ttlondonさんの動画です。
大矢選手と言えば、ダイナミックなプレーが目につく方が多いと思いますが、
自分の感想は「高速カウンタープレー」です。
そして大矢選手のカウンタープレーを引き出すのが台上テクニック、特に台上ドライブです。
僕も対戦させていただいた時、ショートサーブを全部台上ドライブされて、3球目でコチラがドライブするのがほぼ不可能!汗
しかもコチラの思惑としてはストップやツッツキを主に待っていての台上ドライブなので(選択肢が多い状態)
なおさら何もできない。。。汗
1ゲーム目に5くらいでボコられて
2ゲーム目に戦術転換をして11-10とリードを奪うも相手の方が上手でまくられ
3ゲーム目にはしっかり対応され、4くらいでボコられました。汗
で、この2ゲーム目にどういった戦術転換をしたのかというと…「ロングサーブを出しまくって、頑張って大きいラリー展開に持っていく」
ロングサーブを出すと…どういう効果があるかというとですね、「相手の返球を待ちやすい」んですよね。
具体的に言うと、長いサーブを出しているので絶対に長いレシーブが返ってくる。これだけでもなんとかなるんですよね。3球目攻撃は出来ないにしても。
これがショートサーブを出すと、ストップなのかツッツキなのか台上ドライブなのか…と選択肢がたくさんある中で3球目をしなければいけない。「相手の返球を待ちづらい」んですよね。
結果、台上ドライブに対していきなりミスしてしまったり、ストップが来ても攻めれずに相手に先制攻撃のチャンスを渡してしまったり…攻め気で守ってしまうとプレーは全然うまくいきません。
実はある程度、実力が付いてくると分かるようになるんですが…
格上との対戦の時にどこに一番力の差を感じるかというと、「ラリーの入り方、台上テクニック」なんですよね。
「ラリーでは(ラリーになれば)良い勝負だったんだけどなー。」と負けた後に反省する方も多いのですが
目に見えない部分が格上は本当に上手です。コチラのやりたいようにさせてくれません。
僕も大矢選手に負けたときに真っ先に思ったことは「先手取りのスキルの差がありすぎて何もできねぇわ…」でした。
ドライブが速ぇ~とかじゃないっすね。ぶっちゃけ、ある程度のレベルになるとストライクゾーンで打てば、みんな球速いですし。汗
先手取りのスキルが違い過ぎて、僕のストライクゾーンでフォアを打てる展開に全くならなかったですね。汗
この目に見えない部分(台上の繊細なテクニックや3球目や4球目で先制攻撃をするスキル)は
練習量とどれだけ厳しい環境(練習相手や厳しいボールを打ったか)で練習を積んだかがモロに出る部分です。
今ここではロングサーブ戦術は格上相手に有効(ショートサーブよりは)という話をしましたが、
中級者(高校県大会団体8以下)の層はロングサーブを中心にした戦術が非常に有効だと感じています。
その理由はさっきも言ったように
・返球を待ちやすい→やる練習・戦術を絞ることが出来るため、試合ですぐに結果が出やすい
・目に見えない部分は練習量と厳しい環境がモロに出る(強豪私立高校と同様に練習時間や強い仲間など環境が整っているところはほとんどないですよね?)
返球を待ちやすいというのは、知識の部分なので実感が湧きづらいかもしれませんが
練習量が少なくて、「少しでも勝ちたい!」と思うのであれば、
戦術も練習内容も一点集中で特化して取り組んだ方が良い結果が出ると思います。
とゆーわけで告知です!
礼武卓球道場の原田さんが1年ぶりにDVDをリリースしました!
http://rubber.ocnk.net/product/2801
今回、このDVDを見て改めてロングサーブの活用について考える必要があると思うので記事を書きました。
ロングサーブのことについて語る人は多くない(みんな○○サーブはどうやって出せばいいのか?)っていうとこにしか目が行ってないので、このDVDから得られる知識は非常に貴重だと思います。
コメント
コメント一覧 (8)
私はラリーもうまくないし、ブロックなんてもっての外のレベルのため、ナックルロングを出してネットミスさせるか、ドライブロングサーブを出して相手を詰まらせるか、位しか考えてなかったため、今回の記事はびっくりしました。
これから相手が格上だと思った場合は、ロングサーブの比率を高くしようと思います。
確かに格上の人と試合をすると、ショートサービスの意味がないくらい弄ばれることがありますよね。
ただ、こと中級者同士に限ればショートサービスの有効性は揺るぎないと思います。
それは、どんな回転・コースのショートサービスでも攻撃的なレシーブが出来る訳ではなく、サービスの種類によれば、かなりレシーブを限定できるからです。
また、一点突破を基本とするならショートサービスとロングサービスのどちらの方が良いかは、もはや個人の特性によります。
逆にプレーヤーのレベルが高くなるにつれて、ロングサービス中心の組み立てが効かなくなるときというのは、中級者と比べた際に具体的に何の違いがあるからなのでしょうか?
テレビ番組ではありませんが、「この差って何ですか?」というヤツです(笑)
自分としては、ロングサービスに対しての対応力(多少の質の高い物でも、あからさまにサービスが長く出ると判断したら強打出来るスキルがある)が高いことが要因だと思っています。
だから、安易にブロック・カウンター待ちが出来ない状況に陥る。
そして話を発展させますが、偉関晴光
偉関晴光さんがラララ時代に九州大会で優勝したとき、「ほぼロングサービスだけで勝てた」というのを卓球王国か何かで目にしたことがありまして、
(昔の記憶なので間違っていたら申し訳ありません、このことを正しいと仮定して以下の話を進めます。)
九州大会という、記事のなかでおっしゃっている「上級者」レベルのなかでロングサービスで(直接ではないにしても)点を取れるというのは、またそこに並の「各県上位レベルの選手のロングサービス」と、「オリンピック金メダリスト」との差というのはどこにあるのでしょうか?
①ロングサービスが効く選手と、効かない選手の差
②その上級者のレシーブ力を超越出来るロングサービスの質の差
この二点に絞っての考察を是非とも聞きたいです。よろしくお願いします。